臨床検査技術科

機能評価

臨床検査技術科

臨床検査技術科

—– お知らせ —–

臨床検査技術科では、「臨床検査技師による検査説明」
平成30年3月から実施しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

 

基本理念

私たちは、病院基本理念、基本方針をもとに、チーム医療の一員として専門性を生かし、安全・正確かつ迅速で経済効率を意識した質の高い検査室運営と働きがいのある職場づくりを目指します。

 

基本方針

1. 私たちは、内部・外部精度管理の充実により臨床検査の質の向上を図り 24時間迅速で正確なデータの提供と安心・安全医療に努めます。

2. 私たちは、チーム医療の一員として検査技術の研鑽に励み、検査水準の向上に努めます。

3. 私たちは、意識の改革、経営意識の高揚により、経費の削減に努めます。

 

運営方針

安定した経営基盤の確立と資質の向上を図りながら、患者さん本位の良質な医療の提供に努めます。

 

運営マニフェスト

専門性・安全性・迅速性・経済性・効率性を意識した検査室運営とワークバランスのとれた職場作りをめざします。

 

 

私たち臨床検査技術科スタッフは、当院基本理念に基づいて、臨床検査データの提供に日々対応しています。

臨床検査は、検体検査部門そして生体検査部門と大きく分けて2部門があります。検体検査部門では、皆様方の血液や尿をお預かりし、医師の指示のもと目的に応じた検査法で測定を行い、生体検査部門では、心電図・脳波・超音波等の直接患者さんに触れた検査を行っています。

多くの職種が働いている病院の中で、臨床検査技師という職種は、バックヤードであり縁の下を支える職種の一員です。皆様方の、検体(血液・尿・組織等)をお預かりし、正確で信頼性の高い検査データの提供に常に努めています。

また、効率的な業務の運営、多種業務ができる技師の育成、臨床支援・チーム医療(ICT・NST・クリニカルパス委員会・糖尿病教室等)への参画にも取り組み、救急医療における緊急検査は24時間体制で対応しています。

臨床検査技術科の理念

私たちは、病院基本理念、基本方針をもとに、チーム医療の一員として専門性を生かし、安全・正確かつ迅速で経済効率を意識した質の高い検査室運営と働きがいのある職場づくりを目指します。

一般検査

1.尿検査

尿定性検査…腎機能や尿路系疾患の有無の確認などを目的としています。 尿沈渣検査…顕微鏡を使って尿の成分を詳しく調べます。

2.便検査

便潜血検査…便中の潜血を調べて、消化管からの出血の有無を検査します。 便虫卵検査…虫卵がいないかなど、顕微鏡を使って調べます。

3.穿刺液検査

腹水・胸水…細胞の成分などを検査します。

生理検査

1.心電図検査
(1)心電図

脈の乱れ(不整脈)、胸の痛み、動悸、めまいなどの診断のための検査です。手術の前にも行われる検査です。

(2)マスター負荷心電図

検査室にある二段の階段を上り下りして心臓に負荷をかけることにより心電図に変化が出現するか否かを検査します。

(3)24時間ホルター心電図

携帯用の小型軽量の心電計を24時間装着していただいて記録を解析します。不整脈や虚血性心疾患の診断に威力を発揮します。

(4)トレッドミル運動負荷心電図

医師と看護師がそばについて心電図や血圧、脈拍の変化をリアルタイムで監視する中でトレッドミルの上を歩いていただくことにより心臓に負荷をかけて心電図等の変化の有無を検査します。

2.肺機能検査

 

肺の大きさや肺の働きを調べるための検査です。

大きく息を吸ったり吐いたりしていただきます。

手術の前にも行なわれる検査です。

3.超音波検査

人間の耳には聞こえないくらい周波数の高い音(超音波)を使って人体の内部を検査します。

(1)心臓超音波検査

心臓の大きさ(心房、心室の拡大の有無)、肥大(壁の肥厚の有無)、弁膜症、心のう液貯留の有無などがよくわかる検査です。

(2)腹部超音波検査

肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、総胆管、膀胱、前立腺などを検査します。

輸血検査

輸血検査では血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験等を行っています。
不規則抗体検査では、赤血球にはABO式、Rh式の血液型の他にもたくさんの型があるため、それらに対する抗体があるかどうかを調べています。
交差適合試験は不適合輸血を防ぐために輸血する前に行われるもので、患者さんの血液と輸血用血液が適合するかを検査しています。
オートビューという自動機器が導入されたことで、これら多数の検査を同時に進めることが出来るようになりました。

 

血液検査

血液検査は主に血球成分の検査と凝固検査に分けられます。
血球成分の検査では自動血球計数装置を用いて、酸素を組織に運ぶ赤血球や、細菌などの異物から体を防御する白血球、出血を防ぎ血液の凝固に関わる血小板などの数を測定しています(血球数算定)。
また、顕微鏡で血球の形態を観察し、異常がないかを調べています(血液像検査)。これらの検査によって貧血や白血病などの病気がわかります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凝固検査では血液を凝固させる機序に異常がないかを検査しています。この検査によって血友病などの病気がわかります。経口抗凝固薬(ワーファリン)を服用している患者さんの場合には、診察前に検査結果が医師へ報告されるように、採血や検査を迅速に行っています。

生化学・血清検査

患者さんから採血された血液から遠心分離器を使用して血清を分離し、その血清を用いて自動分析装置により各種検査を行います。(血清だけではなく、尿やその他いろいろな体液を検査することもあります。)

  • 肝機能検査
  • 腎機能検査
  • 糖尿病関連検査
  • 脂質検査
  • 心臓機能検査
  • 甲状腺機能検査
  • 各種感染症検査
  • 各種腫瘍関連検査
  • アレルギー関連検査
  • 自己免疫機能検査

ここ数年、診療前検査が一般的になりましたので、医師の診察の前や診察中に至急の検査結果を報告することが多く、より早い検査方法や検査機器の導入も視野に入れながら日常の業務に励んでいます。

細菌検査

感染症の原因となる微生物を各種検体から検出します。

1.一般細菌同定、感受性検査

喀痰、便などの各種検体に、感染症の原因となる微生物が存在するかを調べます。
検出された細菌にどの抗菌剤が有効かを検査します。
当検査室では、自動機器を用いた微量液体希釈法を行っています。

2.抗酸菌の染色と培養

各種検体に、結核菌、非結核性抗酸菌が存在するかを調べます。

3.感染症迅速診断

正確な検査結果を迅速に臨床に提供できるよう、業務に励んでいます。

【検査項目】

インフルエンザウイルス、A群溶連菌、ノロウイルス、

ロタウイルス、糞便クロストリジウムディフィシル毒素、

アデノウイルス、RSウイルス、クラミジア抗原

病理検査

病理検査部門では主に組織検査、細胞診検査、また手術中に行われる術中迅速診断検査などが行われています。

組織検査

内視鏡や手術で切除され、ホルマリンに浸された組織を検査技師が受付・切り出し・包埋・薄切・染色・封入という作業をして標本を作製し、専門の医師である病理医が顕微鏡で診断します。このことにより病変部の良・悪性や進達度が分かり、その後の治療法などを決める重要な検査です。

 

細胞診検査

喀痰や尿、体腔液を検査技師が前処理をして標本を作製し、当院の細胞検査士(スクリーナー)または病理医が顕微鏡で診断します。

術中迅速診断検査

手術中に切除した病変の一部を、検査技師が標本を作製し、それを病理医が迅速診断をして、手術室にいる執刀医へ診断結果を報告する作業をいいます。検査室に運ばれてきた病変部は、検査技師が凍結・薄切・固定・染色を行います。確実な診断を行うためにはこれら一連の作業が適切に実施されていることが前提となります。釜石病院では、常勤の病理医がいないため、岩手医大病理医による遠隔医療病理診断(テレパソロジー)が行われています。標本ができあがったら釜石病院側で顕微鏡の画像をパソコンに取り込み送信します。それを岩手医大側で受信し画像を見ながら、病理医が診断し、手術中の執刀医へ結果を報告しております。

 

 



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