基本理念
検査説明を十分に行い、「患者さん中心の検査」に心がけ、心のこもった対応に努めます。
基本方針
1. 医療事故防止のため、安全対策の推進と職場環境の改善に努めます。
2. 救急患者さんを最優先に撮影(検査)を行います。
3. 業務の円滑・効率化を図るために、他部門との連携を強化します。
4. 最新の知識と技術習得のため、研修会等積極的に参加します。
5. 患者さんの健康と生命を守るために、全職員は人間愛を持って専門性を結集します。
6. 上記5項目を実現し継続するために、健全な病院経営を目指します。
一般撮影装置2台、乳房撮影装置、CT、MRI、骨塩定量装置、X線透視装置3台、DSA(血管撮影)、RI(核医学検査)、と沿岸部の急性期中核病院として相応しいモダリティを所有し、さらに、平成24年6月からは放射線治療装置も導入しました。
最新の撮影技術や放射線治療などを駆使し、他職種とも連携を取れるようにして部門目標である
『 高い安定性を確保し、患者さん中心のチーム医療に貢献する 』
ことを意識し、患者さん中心の安全で良質な放射線診断、及び高精度な放射線治療を行っています。
各装置について
一般撮影 ( TOSHIBA KXO-50R / SHIMADZU UD150B-40 )
X線を用いて撮影します。被ばく線量はCTと比べてとても少ないです。身体にはX線が透過しやすい肺や腸管などと透過しにくい骨などがあり、その透過度の違いによりコントラストがつき、画像上には黒から白の濃淡で表示されます。 これにより、骨折部位や特定の疾患、異物の位置などがわかります。
乳房撮影装置 ( FUJIFILM AMULET FDR MS-1000 )
専用のX線装置で乳房を圧迫して撮影します。圧迫することで、病変と乳腺組織の重なりを分離できるためより見えやすくなり、被ばく線量を減らすことができます。個人差はあり、圧迫は痛みを伴うこともありますが、画像で正確に診断するために、とても大切なことですので、ご理解とご協力をお願いします。
検査中、圧迫の強さは調整しますので、担当技師にお声掛けください。
女性技師を中心に対応しています。
CT ( PHILIPS Incisive CT )
ドーナツ状の機械の中に入り、X線で撮影します。 撮影した画像データはコンピュータで自動的に処理され、身体を輪切りにした状態の画像が表示されます。また、この画像データを使用して立体的な3D画像を作成することも可能です。
MRI ( GE横河Signa HDxt 1.5T )
一見するとCTと似たような装置ですがこちらの装置は ‘‘X線‘‘ ではなく ‘‘磁石の力‘‘ で画像化しています。そのため、被ばくがないことが最大のメリットとなっています。また、造影剤を使わずに血管を確認できるのもMRIならではの特徴です。
しかし、撮影時間が長く、検査中は騒音がするといったデメリットもあります。
血管撮影装置 ( Canon Alphenix )
X線管球が2つある装置が導入されており、2方向から同時に透視や撮影が可能となっています。これにより、検査時間の短縮や造影剤使用量の低減などが図れます。
心臓カテーテル検査やペースメーカ移植術などで主に使用されています。
RI ( SIEMENS Symbia Evo EXCEL )
核医学検査は、特定の臓器や組織に集まりやすい性質を持った放射性医薬品を使って、そこから放出される放射線(ガンマ線)をガンマカメラで画像化することにより体内の様子を調べる検査です。CT検査やMRI検査は、主に臓器の形態の異常を調べるのに対し、核医学検査は、機能や代謝状態などを評価することができます。機能や代謝状態の異常は形態の変化の前に発現しますので、核医学検査によって病変の早期発見につながる可能性があります。核医学検査1回あたりの被ばく量は、0.5~10mSv です。これはX線検査やCT検査で受ける被ばく線量と同程度と考えられ、1年間の自然放射線量と同等から2倍程度です。
放射線治療装置 ( VARIAN Clinac iX )
放射線療法は、手術による外科療法、抗がん剤による化学療法と並ぶがんの三大療法の一つであり、「がん」に放射線を照射することで「がん細胞」を死滅させ、その増殖を抑える治療です。当院ではリニアック(直線加速器)による外部照射で年間約100名の患者さんの治療をしています。1回あたりの治療時間は約15分です。
「がんを治す」「再発を予防する」「痛みや出血を抑える」など様々な目的で行なわれます。手術のように切ることがないため「臓器の機能や形態が温存できる」など、体への侵襲が少ないため高齢者でも治療できます。状態によっては仕事や日常生活を続けながら「通院で治療ができる」などの特徴があります。
放射線治療室では他部門と連携しながら、放射線治療医、放射線治療専門技師、看護師が中心となり、患者さんに寄り添いながら安心・安全な治療の提供を心がけています。
治療を受ける方は各診療科からの紹介制となっておりますので、ご不明な点がありましたら各診療科へご相談下さい。